間もなく起きた石油ショックは、石油化学製品の価格を天然原料よりはるかに高いものに引き上げました。
これによって、合成紙の採算性は絶望的になってしまいます。
このため日本でも米欧でも手を引く企業が続出し、いまや国内での生産は2社だけ。
しかし合成紙の未来は決して暗いものではありません。
商業生産されてから20年余・・・。
国内生産能力は年7000トンで、1000万トンを超すパルプ製の紙(板紙を除く)に比べたらごくわずかだですが、採算はとれてきています。
欠点はコート紙の3・5倍という価格ですが、かつて梅雨時に行われたある知事選で、ポスターに合成紙を使った革新系新人が、雨にぬれてブヨブヨになったポスターに悩む保守系候補を破って当選して以来、
「丈夫なポスターが票を集めた」
という評判が広がり、選挙のたびに需要は拡大しているということです。